治療院開業記

柔道整復師のための交通事故の基礎知識 接骨院と保険会社とのやりとりまで

投稿日:

接骨院で交通事故の患者さんが来たけれども、

説明がうまくできない。

交通事故で保険会社とのやり取りがうまくできない。

 

そんな人のための記事です。

 

交通事故ってぶっちゃけ儲かりますよね。

一般の健康保険だとか、

実費の治療と比べても利幅がめちゃくちゃでかいです。

交通事故専門!!

なんてノボリを上げている接骨院もたくさんあります。

 

でも確かな交通事故の知識を持っている人って、

意外と少ないんですよね。

 

僕が最初に交通事故を担当した時は、

全く知識がなかったのでひどいものでした。

保険会社との交渉がうまくできない、

患者さんに交通事故について質問をされても、

知識がないのでちゃんと答えることができない。

 

その状況を挽回したくて、

たくさんの本を読み、

セミナーなどにも行きました。

 

実際に保険会社で、

交通事故の保険の担当していた人に会い、

話を聞いたこともあります。

 

その結果、

まわりの柔道整復師と比べてもバツグンに交通事故についての知識が固まり、

保険会社との交渉もしっかりできるようになりました。

これをまとめます。

 

この記事を読むことに、

交通事故の知識がカンペキになり説明がスムーズにできるようになって、

患者さんの信頼を得ることができる。

保険会社との交渉が恐れずに自信をもってできるようになります

 

覚えておかないとこの先めっちゃソンすること間違いなしなので、

柔道整復師ならしっかり読み込んでおいてください。



 

柔道整復師のための交通事故の基礎知識

健康保険と交通事故の保険は全く別

まず最初に理解しておいてほしいのが、

通常の健康保険と交通事故の保険は全く別モノだということです。

実はこれを勘違いしてる人が意外と多い。

 

僕の知り合いのアラフォー柔道整復師でいい感じに老害の男がいるのですが、

そいつは同じノリで交通事故の請求を行って、

盛大に大失敗を繰り広げていました。

 

保険の請求先は保険組合です。

国民健康保険組合だったりして、

会社の健康保険組合だったりと、

その人が加入している保険組合に対して請求を行います。

 

対して事故の請求は民間の保険会社に行います。

 

この時点でも全く違いますよね!

請求先が違うのですからやり方も違うのは当たり前です。

 

まずはこれをよく理解しておいてください。

 

交通事故の患者さんへの説明のマニュアル

患者さんへの説明のやり方です。

ほとんどの患者さんは交通事故についての知識が全くないです。

なので交通事故の接骨院のかかり方についてを、

しっかりと説明してあげる必要があります。

 

これはもうマニュアル化してしまったほうがいいと思いますよ!

 

スタッフ全員が患者さんに説明できるようにしておきましょう。

 

交通事故の患者さんへの説明例

交通事故でケガをしてしまった場合、

接骨院では無料で治療することができます。

治療費は保険会社が支払うのでご安心ください。

お金のやり取りは接骨院と保険会社が行いますので、

〇〇さんは何もやらなくて大丈夫です。

 

また〇〇さんが接骨院で治療を1回受けることに、

4200円が保険会社から慰謝料として支払われます。

もし今月10日間治療に来た場合は4200×10。

20日間来た場合は4200×20という形です。

治療を終える時は必ず前もってください。

最終日に診察をする必要があります。

よろしくお願いいたします。

 

かかり方の説明はこれぐらいで充分です。

後は症状に応じて来院指導を行ってください。

 

交通事故の症状についての説明

ここがポイントです!!

患者さんの症状の説明をしっかり行なってください。

後々問題になることが多いのがこの部分。

これをしっかりやってることにより、

起こるかもしれない問題は確実にゼロに近づけます。

 

ものすごく大事なポイントなのですが、

まずは患者さんが痛めた部位を全て聞き出してください。

後から実はここも痛いなどと言い出すケースもあるので、

首以外にも痛いところはありますか?

などとしっかり聞いておきます。

 

ここでは例として首と肩と腰を痛めた場合の、

患者さんへの説明のやり方を紹介します。

 

○○さんは首と肩と腰を今回の交通事故で痛めています。

当院ではこちらの3箇所を治療していきます。

首と肩と腰を保険を使って治療していくので、

整形外科に行って診断書をもらって来てください。

その時ドクターに、

首と肩と腰を事故で痛めたので、

この3箇所の診断書が欲しい。

と必ず伝えてください。

診断書がないと保険が通らなくなり、

後々問題になることがあります。

とても大事なので必ずもらってきてください。

診断書をもらったら、

当院に持ってきて頂いてもよろしいですか?

こちらでコピーをしますのでよろしくお願いいたします。

 

このような説明をして、

必ず患者さんに診断書をもらうように伝えてください。

医者にはいつ行けますか?

明日ですね。

ではあさって診断書を当院に持ってきてもらえますか?

と患者さんが行ける日と診断書を持ってきてくれる日を聞いておくとより安心です。

 

僕は5年以上接骨院で交通事故の担当をやりましたが、

この説明で診断書をもらってくれない患者さんはゼロでしたよ!!

 

とにかく診断書が大事でして、

ここがクリアできれば、

柔道整復師の交通事故の保険請求は成功したも同然です!!

気合を入れてやっていきましょう。

 

保険会社が言う一括の意味とは

患者さんの治療が終わると保険会社の担当から電話がかかってきます。

この時に大体言われるのが、

一括対応でお願いします。

の一言です。

これ以外はあんまり言われません。

 

最初僕は一括の意味が全くわからなかったです。

治療が終わった時にまとめて最後に支払いますよ。

という意味で一括払いなのかなーと。。

ですがこれは盛大なカン違いでした。

 

 

一括対応の意味とは、

自賠責と任意保険を取りまとめて、

保険会社が支払いをする。

ということです。

 

要するに保険会社が患者の治療費の支払いを、

全部まとめて接骨院にやってくれますよということです。

 

一括の意味はそんなに重要ではないですが、

覚えておいたほうがいいと思います。

 

自賠責保険について

自賠責保険は皆さんご存知だと思います。

車やバイクなどを購入したときに強制的に加入する保険です。

 

自賠責保険は物損には適用されず、

交通事故が起きた時の被害者へ適用されます。

 

ただ補償してくれる範囲が120万円までなんですよね。

非常に少ない。

重大な事故が起きたときには絶対に足りないです。

なので車を運転してる人とかは、

ほとんどの人が任意保険に加入していると思います。

というか加入してない人はかなりヤバいです。

 

保険会社は一括対応の際、

この自賠責保険と加害者が加入している保険を一緒に使って、

接骨院に治療費の支払いをします。

 

カンの鋭い人なら分かると思いますが、

当然保険会社は自分であまりお金を支払いたくない。

なので自賠責が払ってくれる120万円までに、

必死で抑えようとします。

 

これが通称 魔の120万円ライン です。

命名は僕です。(笑)

 

交通事故の施術証明書の書き方

交通事故施術証明書の書き方はとても簡単です。

ほとんどのレセコンでは、

交通事故の施術証明書発行してくれる機能があります。

これに痛めた部位と来院日数を入力し、

施術証明書を印刷します。

 

ケガの状態を手書きする場所があるのですが、

そこの書き方はできるだけシンプルに書きます。

上の例の首、肩、腰の場合

頚部捻挫 ++

腰部捻挫 +++

右肩関節捻挫 +

のような感じですね。

 

症状が良くなった場合は、

+の数を減らすだけです。

 

これでOK!

 

シンプルすぎて心配になる

マジメな柔道整復師さんであればあるほど心配になりますよね。

これだけでいいのかと。

 

ですが全く問題ありません。

 

なぜかと言うと保険会社は、

僕たちが記入するところをほとんど見ていないからです。

また法律的にも全く効力がないです。

 

これは僕が保険会社で交通事故を担当していた人から直接聞いた情報です。

悲しいことに柔道整復師は、

法律的にはこのレベルなんですよ。。

 

むしろ余計なことを書くと、

逆に保険会社に突っ込まれる可能性があります。

 

これはこういう風に書いてあるが、

医学的根拠はどうなんだとか。

 

この欄をしっかり書いておくと、

保険が通りやすくなるなんてことも全くないです。

 

なのでできるだけシンプルに+だけを書くことをおすすめします。

 

上にも登場した老害くんは、

めちゃくちゃがんばって、

屈曲したときに動作痛

だとか細かく書きまくっていましたが、

保険会社から思いっきりダメ出しくらっていました。

この部位は認められませんと一言一蹴(笑)!!

 

症状が治った場合は、

頚部捻挫は症状がなくなったため治癒とする。

 

症状が変わらない場合は、

頚部捻挫 症状残存。

 

症状が改善した場合は、

頚部捻挫 症状改善するも軽度残存。

 

+とこれだけで施術証明書は完璧ですよ!!



保険会社との交渉のやり方 問題が一番起こるポイント

保険会社との交渉で一番問題が起きやすいのが、

保険会社が全部の部位の治療を認めない。

ということです。

 

僕の体験談を例に出します。

 

管理柔道整復師になりたての頃、

交通事故の患者さんの請求を一人担当しました。

 

その患者さんは交通事故で痛めた部位が4部位。

首 右肩 左肩 腰。

なのでその4箇所を治療し、

保険会社に請求をしました。

 

後日保険会社から連絡があり、

左肩と右肩は認められない。

2部位で出してくれと言われました。

 

症状が出ているのになぜ認めてくれないんだと、

すったもんだと交渉しましたが、

結局保険会社は支払いを認めず、

泣く泣く2部位で請求をすることに。

 

当時僕は交通事故の保険の知識も全くなかったので、

保険会社の言うことを聞くしかなかったんですね。

 

柔道整復師の交通事故の請求の大事なポイント

上にも書いた通り柔道整復師は診断権がないので、

施術証明書に何を書いたところで意味はないです。

これを書いておけば保険が通りやすい、

何て魔法の言葉は絶対にありません。

 

大事なのは最初に医師から診断書をもらっておくこと。

これが水戸黄門の印籠のような役割を果たすことになります。

 

上記のようなケースでも、

患者さんが医師から診断書をしっかりもらっておけば、

格段に交渉が通りやすくなります。

医師から診断書が出ていますよ、

なぜ認められないんですか?

といった具合にですね。

 

なので保険会社との交渉をやりやすくするためにも、

患者さんに診断書をとってきてもらう、

この作業を絶対に行っておきましょう。

 

おすすめの柔道整復師のための交通事故の本

僕たち柔道整復師向けに書かれている交通事故の本、

意外と見つからないんですよね。

 

さんざん探した結果、

行き着いた本がこちらです。

created by Rinker
¥5,616 (2019/07/15 10:02:14時点 Amazon調べ-詳細)

この一冊を読んでおけば、

弁護士よりも詳しくなる。(元保険会社談)

 

とにかく交通事故の法律関係の知識が網羅されているので、

一冊持っておくだけで安心ですよ!

何かわからないことがあればすぐ調べることができるので、

ぜひ一冊購入しておくといいと思います。

 

交通事故の知識は知らないとソンします

交通事故ってめちゃくちゃ難しいです。

教えてくれる人もあまりないですし、

勉強しようにも資料がなかなか見つからない。

 

この記事は僕の5年分の経験と知識を、

総動員してまとめあげたものです。

 

これを覚えて実行してもらえれば、

まず保険会社とのやり取りで問題は起きなくなります。

 

そして患者さんの治療に、

より集中できるようになりますよ!

 

保険会社との対応でストレスなんか抱えないように、

しっかりと覚えておくようにしましょう!

それでは!!







  • この記事を書いた人

秋山ミノル

柔道整復師 整体師 現役10年です。 ブラック職場に就職して地獄を味わう →転職して管理柔道整復師 →実力が伴わないため結果が振る舞わず2度目の転職 →技術を学ぶために一から勉強しなおす →海外で働き、世界各国の人を治療 →日本に帰国 海外と日本の半々で仕事 ブログは2019年5月に月6万PVと5万円の収益を達成 接骨院開業ブログ+人生を楽しくするアウトプットブログ執筆中 ツイッターやっています!接骨業界のウラ話やお金 健康 恋愛 海外旅行についてつぶやいています。 登録よろしくおねがいします!!

-治療院開業記
-, , ,

Copyright© 接骨院開業奮闘記 , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.