こんにちは!柔道整復師 整体師の秋山ミノルです。
大腿骨頸部骨折、とても厄介な骨折ですよね。
高齢者に多く、箇所によっては関節包内になってしまうなど、治りにくい要素満載の骨折です。
この記事では、実際に大腿骨頸部骨折の患者さんが来たときの経験談を書きました。
この記事を読むことにより、
大腿骨頸部骨折の患者さんは、どんな痛がり方をするのか?
もし接骨院に大腿骨頸部骨折の患者さんが来たら、柔道整復師は何をするべきか?
が、わかります。
この記事を書いている僕の経歴です。
柔道整復師の資格を取得して、10年以上
柔道整復師 整体師として現役10年以上会社員として働く
外傷はある日、ある時、突然にやってきます。
たくさんのケースを知っておけば、いざという時にしっかり対応できますよ!
お時間5分ほどで終わる記事なので、お付き合いください。
大腿骨頸部骨折の患者さんの経験談
車椅子の患者さんが接骨院に来た!
始まりは突然でした。
僕がブラック接骨院で働いているときのことです。
卒業してから、2年目くらいのことでしたね。
ある時、車椅子の患者さんが僕の働いている接骨院に来ました。
患者さんは、高齢の女性です。
スーパーで転倒して歩けなくなり、車椅子に乗せられてスーパーの店員さんに運ばれてきました。
高齢の女性が尻もちをついて転倒し、自分で歩くことができない。。
どう考えてもヤバイですね。
とりあえず、車椅子のまま院内に入れて、話を伺うことにしました。
大腿骨頸部骨折の患者さんの様子は?
患者さんは70代の女性。
転倒して尻もちをつき、そこから歩くことができなくなった。
大腿骨頚部骨折が、モロに疑われますね。
自分で立つのは全然ムリ。
股関節周りを触ると、圧痛があります。
で、ビックリしたのが、患者さんは全然痛がらないんですよ。
痛みがあるかどうかを聞いてみても、全然痛くないと。
骨折ってかなり痛いイメージがあるので、これはすごく意外でした。
それどころか、早く家に帰って旦那に夕飯作らなきゃいけないからとっとと治してくれ!!
と、言うんですよね!!
そこから押し問答の開始です。


と、一向に話が進みません。
当時、僕はブラック接骨院で働かされるカス柔道整復師でした。
実力も知識も皆無。
旦那に夕飯を作らなければいけない使命感に燃えた患者さんに、納得する説明をすることができませんでした。
救急車呼ぶ、呼ばないで押し問答をしばらく続け、ようやく病院にいってもらうことに。
救急車は裏口につけ、そこから病院にいってもらいました。
柔道整復師が大腿骨頚部骨折の患者さんにやるべきこと
柔道整復師が、大腿骨頚部骨折が疑われる患者さんにできることはなんでしょうか?
答えはあまりないです。
やることと言ったら、症状をわかりやすく説明して、病院に案内することだけです。
受付さんとかに、いきなり救急車呼んで!と頼むとテンパっちゃうかもしれないので自分で救急車呼びましょう。
あとは、紹介状書くくらいですかね。
医者が柔道整復師の書いた書類を参考にするのかは、ギモンですが。
ちなみに後日、ブラック接骨院の院長に、僕はどういう対応をとればよかったのか?
と、聞きました。
彼はちょっと頭がお○しいところがあるのですが、返ってきた答えは想像を絶するモノでした。
電気をかけろ。
電気をかけないと電菱料が取れなくなる。
なぜ電気をかけなかったんだと、こっぴどく叱られました。
キ○ガイの言うことは、ハンパないですね(笑)!!
外傷はある時突然に来る
外傷はある時に、突然やってきます。
予約制ではありませんからね!
日頃から勉強と練習をして、準備をしておくことが大切です。
この骨折にはこの固定をする。
肩関節脱臼がきたら、このやり方を行う。
しっかり勉強して、備えて置きましょう!!
外傷に自信がない人は、こちらの記事をどうぞ。
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正直言って、接骨院に外傷の患者さんが来ることはあまりありません。
だからこそしっかり勉強しておいて、いざというときに備えておきましょう。
それでは!