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外国人を施術するときの注意点※言葉のカベはマジでデカい

こんにちは!柔道整復師 整体師の濱中タクミです。

 

先日、中国で施術をしているときに飛び込みで患者さんがやってきました。
交通事故で骨盤がダメになった!
医者には問題ないと言われたが、足に違和感がある!
みてほしい!

という訴えです。

 

相当な必死な様子で、かなり深刻そうでした。
対応を間違えるとクレームにつながりそうな感じです。

 

結果的に施術はうまくいったのですが、このケースが非常に印象に残ったので、これをシェアします。

 

この記事を書いている僕の経歴です。

 

お時間5分ほどで読み終わります。

外国人を施術する上での注意点をまとめており、参考になると思います。
どうぞお付き合いください。




外国人を施術するときの注意点※言語のカベはでかい

外国人を施術するときの注意点 思い込みに惑わされない!

外国人を施術するときに大事なことが、患者さんの思い込みに惑わされないことです。

 

今回の例では、交通事故をやってから足がダメになった!
病院では問題ないと言われたが、違和感があってどうしようもない!

という訴えでした。

 

患者さんは右足がシビれて、左足と同じように動かすことができない状態です。
脚長差があると訴えがあるのでみてみると、転子果長で差が2センチほど!
これは事故で骨折して脚長差が発生したのかな?と思いますね。

事故から足がダメになったって訴え、すごく怖いですよね。

 

 

僕の手には負えないかなぁと思いましたが、とりあえず診察とチェックをしてみます。
すると色々なことが判明してみました。

 

どうも患者さん自身に、偏った思い込みがあるようです。

突っ込んで聞いてみます!

 

患者本人が思い当たる原因をうのみにしない

詳しく診察で話を伺ってみます。

 

するとこんな答えが返ってきました。

事故ったのは30年前
車と車に挟まれたが骨折などのケガは何もしなかった
生活をしていく中で徐々に徐々に症状が出てきた

 

うーん。
脚長差がすごいので骨折あったかと思ったのですが、なかったんですね汗。
事故と症状が直接関係あるのか、アヤしくなってきましたね!

 

むしろ生活習慣とか、思い込みが症状を作っているのかなと推測します。

 

検査をしてみると、こんな症状が出てきました。

股関節伸展でシビれ増強
腰バック、ケンプテスト右で痛み↑。左は異常無し。
右股関節の内旋が制限されまくり!

この股関節の動きの悪さが症状を作ってそうですね!

 

なんかいけそうです!
施術をしてみましょう!

 

と、施術をする前に必ずやるべきことがあります。
症状の説明ですね!
この説明は気をつけて行わないと、患者さんに受け入れてもらえない可能性があります。

僕が思う、説明のポイントを書いていきます。

 

説明時の注意点

説明時に注意するときは、説明をできるだけ論理的に行うことです。

そして一番やってはいけないのは、頭ごなしに患者さんの意見を否定すること。
これをやると、マジでもめます。

 

患者さんの思い込みは違うんじゃないかな〜、と僕たちは思います。
ですが、患者さんは何年もかけてその結論に至ってるわけです。
このケースの場合は30年分の思いです。
この積もり積もった思いと考えを、頭ごなしに否定したら気分が良いわけないですね!

 

外国人に説明をする場合は、なおさら注意です。
通訳を挟むか、英語を使ってやるので、ささいな表現の違いで行き違いが生まれてしまうことがあります。

できる限り専門用語を使わず、超シンプルな言葉で、丁寧に論理的に説明する必要があります。

 

ここで根拠のある説明ができて、患者さんの理解を得られると、治療成果はガツンと跳ね上がります!
日本で行うより、倍以上気を使ってやった方がいいと思います。

 

さて、説明が終わったら施術!
に入る前に、もう一つ注意点があります。

外国人を施術する際は、この注意点をしっかりしておかないとクレームにつながることがあります。

 

そのチェックポイントを解説します。

 

施術前に必ずやるべきこと

施術前に必ずやるべきことは、ゴールの確認です。

 

健康とか身体に対する知識って、人それぞれ全然違います。

特に外国で施術をやっている日本人治療家というと、魔法のようなことができると勘違いされてしまうことがあります。

 

大転子が飛び出ているので治してほしい。
頬骨が出ているので引っ込めてほしい。

こんなことを言われるのが、マジでザラです。

 

このケースで言うなら、脚長差を完全にいっしょにしてほしい。
といった要求ですかね。
僕は魔法使いではないので、そんなことは不可能です。

できること、できないことをしっかり説明しておきましょう。

あなたはどうなりたい?
私は腰の痛みを取ることもできるし、股関節の動きを改善することもできる。
ですが、足の長さを完全に治してほしいというのは不可能だ。

このゴールを明確にしていきます。
これで両者OKが出たところで、施術を開始します。

 

外国人だと意思疎通が完璧にできないので、注意深くやるにこしたことはありません。
わかりやすく、明確にしていきましょう!

 

日本人の治療家は、海外でも非常に評価が高いです。
日本人にやってもらいたいという人は、たくさんいます。

これから外国人を施術する機会は、どんどん増えていくと思います。
もし外国人を施術する際は、この記事を参考にしていだけたら幸いです。
それでは!




  • この記事を書いた人

濱中タクミ

オールラウンド柔整師です! 経歴→ブラック接骨院→グループ院長→実費施術院でゼロから修行→海外で治療活動、タイ、オーストラリア、中国へ→日本で接骨院開業。 サイドfireに向けて爆進しています! 実績→開業半年で月商100万、ブログで月5万。 独立で稼ぐために必要な知識やスキル、海外の情報を発信します。 アジアで遊ぶ方法も発信!タイ語,簿記3級,FP3級

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