外傷治療 治療院開業記

接骨院10年以上働いている柔道整復師が骨折の処置をしましたよ!! ※診察から応急処置まで

こんにちは!柔道整復師 整体師の秋山ミノルです。
突然ですが、あなたは骨折の処置に自信はありますか??
もし骨折の患者さんが来たら、どういった対応をするでしょうか??

2日前の話なのですが、家でゆっくりしていたら母親が痛そうに右手を抱えながら帰宅しました。
スポーツで転倒し、右手首を強く地面について痛めてしまったそうです。
骨折の疑惑、満載ですね!!
柔道整復師の血がさわぎます(笑)

この記事では、僕が実際に母親に対して行った骨折の処置をまとめました。
診察 応急処置 整形に送るまでの過程をまとめています。

この記事を書いている僕の経歴です。

柔道整復師 整体師として現役10年以上
過去に管理柔道整復師として、院の立ち上げを経験
過去に海外のクリニックで世界各国の人の治療に関わる

特に骨折の処置に自信がない人、整形に送るまでにどんな処置をすればいいのかわからない、
という人に読んでほしい記事です。
それではどうぞ!!



柔道整復師10年以上の僕が骨折の処置をしましたよ!! ※診察から整形に送るまで

骨折の診察

まずは、受傷起点から。
母親は人と接触したあとに、転倒して手をつきました。
いわゆる、FOOSH外傷というやつですね!!

FOOSH外傷で疑われる骨折は、次の4つです。
舟状骨骨折 撓骨遠位端骨折 橈骨頭骨折 上腕骨顆上骨折
橈骨遠位端以外は、ヤバイやつばっかりですね(笑)

FOOSH外傷で疑われる骨折は、治りにくいのや危険なものが多いので、鑑別できるようにしておきましょう。

なお、FOOSH外傷という言葉を知らない人は確実に勉強不足なので、しっかり学んで起きましょうね!

うちの母親の場合は、手首の下の親指側に痛みを訴えていました。

腫れはそこまでひどくはないですが、熱感があります。
指へのしびれはなし、爪を触るとちゃんと血液が通っているのがわかります。

まぁ、コレスが疑われますね。
一応尺骨を触ってみると、なんとビックリ!!こちらにも圧痛!!

ヤバイですね(笑)
前腕、両方イッちゃってる可能性があります。

では、応急処置に移りまししょう!!

FOOSH外傷を知らなかった人は、こちらの記事をどうぞ。

柔道整復師が現場で外傷を治療するために読むべき本

続きを見る

外傷が勉強できる本を、紹介しています。
柔道整復師として知らないのはかなりヤバイので、しっかり勉強しておきましょう!!

骨折の整復から応急処置まで

では、処置に移る前に質問です。

骨折の整復は、やったほうがいいのでしょうか??

骨折の整復をやったほうが、骨折は早く治るのでしょうか??

以前僕は、整形外科の処置室で働いていたスーパー柔道整復師と働いたことがあります。
その人に実際の現場では、骨折の整復をするのか尋ねたことがあります。

その人がいうには、骨折の整復はあんまり現場ではやらないそうです。
なぜなら、日常生活の中でまたズレるから。

やっても効果があるかは、ギモンだそうです。
やってもやらなくても変わらないなら、やらないほうがいいですよね。
骨折の整復って、患者さん痛いし(笑)

ということで、簡易固定をして医者に送りましょう!!

昔、管理柔道整復師をやっていた時に使っていた道具を引っ張りだしてきました。

左からオルテックス 柔整パッド 厚紙副子 非弾性包帯 副子です。

実家だったので、あまりいい装備ではないですね。
副子は、学生時代に使っていたやつです(笑)

厚紙副子にオルテックスを巻いて、橈骨の下に合わせます。
そこから柔整パッドを敷いて、非弾性包帯で固定して終了です。

ちょっと固定力弱くない?
って思いますか??

そうです。確かに固定力弱くて、心もとないです。
ですが、これはあえてこうしているんですよ!
理由を述べます。

整形外科の処置室に入っていたスーパー柔道整復師の話は、こちらの記事をどうぞ。

柔道整復師が整形外科で働いてもあまり外傷は勉強できないという話

続きを見る

整形外科のリアルを書いていまして、その中に彼の話が出ています。

柔道整復師なら誰もがあこがれる治療家ですよ!

 

柔道整復師が整形外科に骨折患者を送る時に気をつけること

柔道整復師が整形外科に骨折患者さんを送るとき、固定は簡単なものにしておくべきです。

もし仮に、あなたがガッツリとレナサームやらギプス固定をして、整形に送ったらどうなると思いますか??
まず確実に、医師からウザがられます。

なぜなら、レントゲンを撮る時にまた外さなければいけないので、ジャマだからです。

で、その固定具は捨てられて、また整形で新しい固定具を作ります。
一生懸命作った固定具は、ムダだしジャマになっちゃうんですよね(泣)

骨折の疑いがある患者さんをドクターに送る場合、ガッツリ固定はいらないです。
治療の妨げになっちゃいます。

もしあなたが固定に自信があるのなら、2回目来てもらった時に作ればいいと思いますよ。
ドクターが作った固定具より、優れたものを作れる自信があるのであれば。

 

さて、僕の母親はめでたく橈骨尺骨両方イッちゃってました。
本当はレントゲンの写真撮りたかったんですが、撮り忘れました。ごめんなさい。。

ドクターは、固定を開始です。
骨折の整復はせずに、そのまま固定に入ります。
固めて、三角巾で吊るして終了。
治療の目安は、6週間です。

 

利き腕を骨折してしまったので、なかなか不便ですね(泣)
リハビリなども大変ですので、しっかりサポートしたいと思います。

骨折の治療や固定については、それぞれいろいろな意見があると思います。

僕の骨折へのスタンスは、
鑑別診断をしっかりして、あなたはこういう症状ですよと説明する。
整形外科に行くまでの固定をする
リハビリに来てもらう

という感じです。

 

骨折は症例数があまり多くないし、多くの骨折の患者さんは整形外科にいっちゃいます。
ですが、やはり柔道整復師の仕事は外傷処置です。
最低限でもできるようにしておかないと、存在価値がなくなってしまいます。
骨折の処置に自信がない人は、しっかり勉強しておきましょう!!
それでは!!








  • この記事を書いた人

濱中タクミ

オールラウンド柔整師です! 経歴→ブラック接骨院→グループ院長→実費施術院でゼロから修行→海外で治療活動、タイ、オーストラリア、中国へ→日本で接骨院開業。 サイドfireに向けて爆進しています! 実績→開業半年で月商100万、ブログで月5万。 独立で稼ぐために必要な知識やスキル、海外の情報を発信します。 アジアで遊ぶ方法も発信!タイ語,簿記3級,FP3級

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